きみは曲線をひく
此処と其処に
ゆるく、ゆるく


あたしは点線をひく
此処と其処に
途切れ、途切れに



線をひきたがるあたしたちは
だけれど直線にもなれない線を


不器用に
不器用に


此処と
其処に
ひきつづけて


ボロボロに欠けたチョーク


それにひかりは当たらずに
ただ闇に溶けていった
ふたりはもうだめなんだよ
って


ひいて泣いて
消して泣いて


ねえきみの
都合の良い様に曲がった線が、あたしは好きだった
ねえ、あたしの
時々確かめるように、消えてしまう線を
きみは、好きだった?