だきしめたときに
すきだといったら、すきだとかえってきて
そんな、当たり前なような世界さえも
あたしはもう、手に入れることはできない。
嘘でもいいのにってほしがるあたしは
きっと誰よりもずるい。


寄りかからずに
目線を変えて
安心させて、そこまでがおしごと


いやがらないひとだけ触れてよ
いってしまわないひとだけが 来て
あたしをすきだと言ってくれるひとしか
あたしを抱かないでいて よ


わかっているんだ
正解を選べない自分がいちばん滑稽なことぐらい


わかっているんだ