このせかいの終わりが見えた気がした
満たされた幸福のむこうに
擦り切れた膜はそれでも厚くて
愛しくて撫でたら貴方は笑った


誰もゆるさないんだ
それだけはわかっている
あのひとは手を離した


たくさん叶った気がしたんだ
笑ってくれた気がした
なにものぞまなくても
生きているだけでいいとおもった
あのひとも あのひとも みんな


疎ましいなら消えたいの
望まれるなら与えたいの 
どこまでも他人次第


自分の叶わなさを知っているから
ただ迎え入れる現実を
選びたかった
それだけ


それだけ