どうしよう、どこにも逃げるところがないよ
にこにこ笑っていないと嫌われてしまうよ
めんどうくさい人間だって敬遠されてしまうよ
泣き続けない、泣き続けないのよ
だけど憎しみをいつも大事にして、あのひとの
一挙一動を監視してしまうの、幸福になったりなんてしてないか
馬鹿馬鹿みたい何処にももう居ないのにわたしの知っているあのひとは
名前だけかろうじて思い出せる
きもちが治ればまた笑うんでしょう?その頃にはもう知らないわ
わたしほんとうに嫌いになってしまったのよ
嫌うには十分のことをされたとおもうのよ
なにを正しいとして生きているのかわからないけれど
わたしというにんげんを壊してまで貫きたい自分ってどれだけだったのか
それだけ素晴らしいはずだったあのひとは
誰のことを幸せにできるというの?
今まで誰のことを幸せにできたの?



安定という果ての地、にわたしは辿り付ける気がしないでいる
不安定なものばかりに襲われてしまう
きっと正しかったんだとおもいます。正しさは否定しないの
わたしはそうされてしかるべきにんげんだったし
それでも足りないぐらいに酷い生き物なんだとおもいます。
だからきっとやさしいのです。あのひともあのひともせかいも
わたしをころさないでいてくれるすべてが
傷だけでゆるしてくれるすべてが
残酷に生かす、それがやさしさなのだとおもうのです、


叶わないし縋れないし救われないし何もかもが駄目なら
酸素も光も水も無い世界とおなじだと思わないか?
なにを糧に生きてゆけば、せめて癒えはせずとも、和らぐのか


熱いままで砕ければ
せかいの正しさにしたがったつもりで否定だけ、いつも否定だけ
わたしを嫌いだと言えばいい
責任もって嫌ってよ



たくさんが怖い
息が早く止まってしまえばいいのに
血が早くなくなってしまえばいいのに
次の呼吸できみに会えたらいいのに


どうして死ぬのが怖いのよ?
生きているほうがよっぽど怖い
明日にはわたしは居ないかも知れない
だから今だけの優しさでいいのに