2006-03-11から1日間の記事一覧

偽陽

春のきもちになって、からだのなかの たくさんの場所が揺れた 幸せがいつも、見つからない季節だった 迎えては暖かい風に、何の希望も見出せず 何度も失望しては、太陽のひかりを恨んだ 怖いんだとても、生きていること自体が 何の説明もつかず、証拠もない…

痛いのなら耐えるけれど あのひとの幸福は耐えられない 手を繋いでいたかったな 眠っているあいだに、そっと離して布団のなかに 起きたらあたしはもう居ないよ 何処にも 記憶のなか、に、も

狂ったように言い聞かせるのは もう誰も此処には居ないのだと言うこと 居ても去る 来ても去る あたしがそのように、してしまう 自分で自分を説得するのは難しいな きみをまた、迷路に誘ってしまわないように 苦しむのはあたしひとりだけでいいんだよ おねが…