ホテル・ビーナス
「何がつよいのか
何が優しいのか
わからないから、
あいつが悲しまない方をとった。」
あああああ涙ぶわーですよ。
まさに、あたしはこんなふうに生きてきて、ずっと。
だから、だから、
つよくもよわくもやさしくも、なりきれていないのかも知れなくて。
「ホテル・ビーナス」
を見たのです。
あれは字幕で見るべきだ。
絶対字幕で見るべきだ。
文字で読んではじめて、セリフやナレーションの言葉が、
歌詞みたいに沁みてくる感じ。
映像、音楽的には、
中谷美紀の美しさとサイケの曲のかっこよさと
サイのおかっぱ頭が大体の見所かと。
ストーリー的には、謎はいっぱいあったけど、まあ敢えて言わない。
今のあたしがこれを見た、ということが
何かとても大切なことのような気がした。
過去をひきずる人が見ると、結構クルかも。
抱えて生きてるんだ。
抱えて、抱えて、
抱えきれなくても。
生きてるんだ。