優しさと弱さと


優しさを全面に出しているひとほど、
ものすごい酷さもこっそり持ちあわせているから
注意しなくてはならないな、と最近おもう。


見えるものしか信じられないのに
見せられているものほど嘘に纏われている現実を重ねて。


ほんとうに優しいと言われるひとは、
優しくしようと心がけてなんかいない。
何の打算もなく、見返りも求めない。
だから、誰かに優しいと言われてもピンと来ないだろう。


心がけていないとひとに優しくできないあたしたちは
自分のその、つくった優しさが、ときには凶器にも狂気にもなるということを
知っておかなくてはならない。


優しいひとは怖い。
みんな優しくなくなるから怖い。
あたしはまだ見極められない。
それがつくられた優しさなのかどうか。


本心をどうか、言葉と笑顔で隠さないで。