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すべてを敵にまわして、すべてから嫌われて疎まれて憎まれる夢。
おもえば高校ぐらいまで、その妄想は付き纏っていた。
理由も原因も無いけれど、とにかくそういうものなんだと思い込んでいた。
別にいじめられたことがあるわけじゃないんだけど
何故か、自分は嫌われていると思うことが多かった。
そしてあたしが大人になると、攻撃してくるひとなどほとんどいなくなったから
そんな妄想のことなど忘れていた。
何を攻撃と捉えるか、だけれども、
相手の言葉や行動のせいで自分が傷つけられたからって
それが攻撃だとかにすぐ結びつくわけじゃない。
もっと悪意に満ちたもの。悪意を悪意とわかるようにしてひとに向けること。
だからそう、あれは攻撃なんかじゃない。
わかっているのにどうしてあたしの脳はそっちに分類して
いつだって付き纏い、こんな夢を見せたのだろう?
夢のなかであたしは攻撃し返した。
一番近いところにいた女の髪を掴んで何度も殴りつけた。
隣にいる男を味方に引き込み、利用し、最後に裏切った。
すべてへの復讐だった。
怖い夢はたくさん見るけれど、
「自分が怖い」夢はほんとうに気持ち悪い。
ラブピース。
いつだってラブピース。
愛の無いひとはお断り。