こうして毎晩、膝に落とす涙はどこまでも透明に滲んで
あの言葉がいまでもあたしを切りつけつづける。
それが現実なのだと。


あたしが夢中で集めてきたのは、味方であって、仲間じゃなくて

もう、増やさないことに決めただけ。
叶わない夢も、実らない果実も、果たされないやくそくも。


誰もあたしのせいでは痛くないように、ひっそりと生きていたいし
手の届くひとたちのことはたいせつにしていたいし、
誰か、犠牲というものが、あたしの愛や幸せのためには
生まれてはいけないものだという考えが、ぬぐえないでいるし、


だけど、そうしてあたしはあたしのままでいると
生きているうちは、幸せにはなれないんだって。


だったら
あたしのことを考えてくれているのなら


あたしのままで幸せになれるところに行くことを


ゆるしてよ