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だけど、きみたちに出会うずっと以前から、此処に在ったものなのです。
この世界と、この世界にいるかなしみと、遠くまで届かないうた、は。
あたしは何も変わっていなくて、ずっとおなじものを大切にしている。
あたしのなにをみていたの?
あたしが見せていなかったの?
ただ、だけれど、こんなにもあふれる程ではなかった。
あたしはずっと、生まれてからずっと、
希望どうりに手に入れたし、そのためだけに生きたし、
それだけ信じていたことだった。せかいを。
あたしが悪いの?
裏切られたことも、かなえてもらえなかったことも
見せつけられたことも、失くされたことも、きめつけられることも、
あたしがそのように、無意識にそうされるように生きている?
傷つくのがたのしそう?かなしむのが趣味みたい?
苦しみたがっていそう?不幸を望んでいそう?
なにとなにがちぐはぐで、あたしは愚か?
のばしたうで。あゆみより。こうさ。すんでのところでしない、腕たち。
そこに意思があって。
あのふたりは、一緒になりたくなくて、離れたのですか?
未来に、幸せなど見出せなかったから、離れたのですか?
伴う苦痛と、受けわたしできる愛のおもさがちがったの?
犠牲の在り処。
それがあたしでよかったと、いまでもおもっている。
もっとちゃんと犠牲になりきってしまいたい。
すべての罪をかぶって、にんげんではなくなりたい。
あたしはあたしのままで
そらやうみになりたい。