[詩]


きみに縋って命を繋ぎながら
あのひとを愛していたあたしは
もう、この世界の
どこにもいなくなってしまった。


こうして 結果的に、きみが
救い上げてしまった あたしのからだは
何も足りず、何も満たせず、
ただ、唯一の愛にもなれないままで、
生きていく、呪いを、かけられた。


愛される様な人間では無いのに
願ってしまうから
やさしいひとは、愛そうとしてしまう
そして、挫けて、消えて


そうしてあたしは
もう一度突き放される夢を見てしまう
それできっと呪いから、解かれるから
もう、生きていかなくても、それが正しい世界に
うまく突き放してもらえることを
ずっとずっと、夢みてしまう


愛してくれるならゆるしてね
終わらせて、この呪いを解いて