幸福なきみを祝福できなくてごめんね
世界でいちばんしあわせにしてあげたかったのさ
だれよりもあたしが、この手で


だけど
疲れ過ぎてしまったあたしは
きみにいちばんやさしくない方法で
この世界からいなくなるよ、


ねえ、減りすぎた自信は
きみが あたしだけに
笑ってくれさえすれば
救われる気がしていたんだ


嗚呼
この記憶さえなければ、
きみの世界の片隅で
すこしの荷物を持ってあげられただろう
どんなに汚いものでも
嫌な顔ひとつ見せずに
きみの行き先までずっと運んであげられた


あげたかった

けど


幸せ過ぎるよ、
きみがくれた記憶は、季節は、ゆらゆら
あの日みたいな笑顔 求めてしまう
少しでも曇れば、まるで世界の終わりみたいだった
そんな絶望から逃げたかったあたしを どうか


ゆるして