ねえ
きみのことが だいすきだったよ


あいして、いたよ


すこしだけ、ほんすこしの可能性さえあれば
それだけで生きていけるとおもっていた
それだけがひかりで、支えで、みちしるべだった。


諦めることを諦めて
貫くことさえ難しくて


それでも。


ねえ あたし、その可能性を信じ、きることが
もう、できないかも知れない
きみに愛されることも、選ばれることも
まるで無理なのはわかっていてもそれでも
そんな未来をずっとずっと、夢みて生きていたかった。


救われる と言うのは
きみに、この手をとってもらうことだと


そう、おもっていたのに。


どうしよう、救われてしまう
風向きが変わって、月もあたらしく
きみは、
きみは


今、なにをおもって
この世界で、呼吸を