柔らかな曲線を描くひかり、鋭い直線的な闇


屈折しているんだ。ひかりだってしあわせだって。
まっすぐなのは痛くてまぶしくて、あたしの体は、心は、耐えられない。
幸せでさえも、それで崩れれば攻撃になる。
幸せに斃れられるのなら、とても本望だけれどね。


まだ、もうすこし柔らかく生きなくてはならなくて、
すこしねじれて寄り添って、それを幸せと呼ぶのかと
きっと誰にだって理解できないであろうことを、
あたしはまるで、毒針の様に、大切に扱う。
刺すと駄目になるから。すこし離れて、大切に眺める。