すこし考えていた。


どうせ生きなきゃならないならどんなふうに生きようかって。


誰かを好きという気持ちを、報われずとも大切にして
笑えるときに笑おう、とりあえず心配は忘れて。
すべての負のことは嘘だってことにしてしまえばいい。
そして嘘の幸せを思い込んで本当にしてしまえばいい。
逆転勝ちするのはきっと笑顔だから。大丈夫。


真実なんて、自分でつくるものだ。
信じなければ真実であっても意味がない。


あたしは、言ったことすべてを嘘にしてしまわないように必死で
いつだって、自分の発言にふりまわされて気持ちが追いつけないでいるけれど
一方で、あたしは誰かに嘘を吐きつづけるだろう。
誰かはそれをわからないまま望みつづけるだろう。
そして信じつづけるのだろう。


あたしにとっては、誰も誰かの代わりはできない。
だけれど、誰にも必要とおもえないあたしの存在は、きっと代わりにさえもなれない。
あたしが、きみたちが生きていくうえで何の役に立っているというのか
あたしはこんなにも、きみたちのおかげで生きているというのに


それでも笑おう。誰に不必要であろうとも。
必要とされたい故に、都合ばかり良いひとになってしまっても。
それがあたしだってことにして 
そんなふうにしか必要とされなくともそれでいい。
今は。今のあたしはそれでいいよ。
自分で言わなきゃ誰が言ってくれる?


ずっとずっと葛藤してどうしようもなくて、駄目になりそうだった。
ほんとうにいつも荒療治だね。
導かれても、救われた気にはちっともならない。
あたしが正しい方向に行くには、傷も涙も絶えないな。
正しく明るい未来は、傷ばかり目立って生きにくい。
夢物語を語るのはそろそろやめようよ、もう充分だ。