あたしはひとを傷つけすぎてきたから、言葉をやっぱり上手に扱えなくて
本当に言いたいことなのか、言って大丈夫か、嫌われないか、傷つけないか、怒らせないか、哀しませないか、淋しがらせないか、怖がらせないか、めんどくさくないか、考えすぎるより先に、体が脳みそがそんなふうに勝手に強張ってしまう。


たとえばもしそんな誤解や悲しみや傷なんかを与えることになっても、もっとたくさんの言葉を使って誤解を解いたり埋めればいいのだろう。
だけれどあたしにはその猶予がゆるされるとか、思えないでいる。
それは、たった一言で怒らせて傷つけてしまったあのときのことが、どうしてもトラウマになっているのだろう。あれ以来どうしても、。


頑張れるとおもったんだけどな。
接するたびにびくびくしながらつきあうことに疲れてしまった。
ただそれさえも、哀しませてしまうことを考えれば伝えることもできないままで、
そのことがいちばん傷つけるとわかっているのに。


ごめんなさいってそれすらも言えない。