こうしたかったんだって小さく呟いた。
誰にも聞こえない声で、自分だけに、そっと確かめるみたいに。


理解力なんて褒められても、何も嬉しくないのにね
相手にとって都合の良い解釈をすることなんて、理解を示すことなんて、
全部うまく飲み込むことなんて、何もあたしの得にはならないのに
いつもそればかり求められてしまうのは
あたしが此処にいると、誰もまっすぐに歩けないから


そこ、ちょっと避けてって言われ続けるみたいな、人生
あたしはいつも邪魔になるから、少し横にずれて道をあける
譲った道をみんな、愛するひとと手をつないで幸せそうに歩いていくけれど


ねえそばにいるよと言ってくれたひと
そばにいても、苦しめ続けるなら意味が無いんだ
あたしがどうしてここでひとりで立っているか
そばにいても手を、離してしまうなら、意味が無いんだよ


ねえ、償うと嘘をついているひと、
はじめてあたしの道の、邪魔になったひと
そこ、ちょっと避けてください
あたしがまっすぐに、歩けない。