涙脆くなったのは、愛という愛を諦めようとしてからのことで
それでも
諦めきれない誰かが必死で存在を訴える、その手段として涙が出るのだろう


自分の所為でこの手にできなかった愛たちを嘆くのも疲れたし
必要ないひとなんてこの世界にどこにもいないことはわかっているのに
自分のこととなるとどうしても、
誰の為でもなく、自分の為に要らないとおもうんだよ


そんなことで今さら立ち止まってどうするの?
言い方を変えても真実はたったひとつだ


手を
放されたのに、どうして
今でも両手がこんなにふさがっているのだろうとおもった
もともと繋がれてもいなかったのかも知れないよね
そんなこと君にとってはもうどうでもいいことなんだろう
だから然程問題でもない。傷をひろげるのは趣味じゃない。



けして失うことのない特別になりたかった。
けして失うことのない特別が欲しかった。
消えたいとおもっているうちは、それは叶わないけれど
何も信じられないうちは
叶っていることにすら気付かず失くしていくのだろうけれど。