誰かはあたしに何が言いたいのだろうか
誰かはあたしにどうして欲しいのだろうか
誰かはあたしに何を期待して言葉を吐くのだろうか
あたしはその言うことに耳を傾けるべきだろうか
あたしはその欲望に従うべきだろうか
あたしはその期待にこたえるべきだろうか


何も望んでいないけれど。


密やかに毒めいたよる


飽きたよ。すべて。


空を赤だと言い、それでもオレンジ色に塗り続けたあたしを
非難し続けていた彼等は
あたしが青く塗り出したとたんに
「ほんとうにそう見えるのか、よく考えろ」
と 言い出した。


彼等の空は何色?
彼等から見たあたしの空は何色?


こたえることができないひと!


青くなんて見えないのだ
ずっとずっと真っ赤な空がつづいているのだ、果ての果てまで
だけど青に塗らないと、この世界では生きていけないのだ
それを気付かせてくれたひとたちは、だけど


あたしがそう見えていない青を塗るのは間違いだとする


この目をくりぬいて、青い空が見える目と 交換したいわ
なにをどうしても不幸しか選べない、心も体も捨てたいわ


あたしのままでは生きられないのよ
ここにはあたしのしあわせがないのよ