もう、しばらくずっと、眠るのが怖かった。
暗闇の寝息が、あたしをひとりにして
どこまでもどこまでもひとりにして、
バラバラになりそうだった。とにかくバラバラに。


だけど今はもう眠りたいです。
もう二度と帰ってこれないように。


もう自分の正当性など、探さなくてもいいように。
あなたの言葉を聞かなくてもいいように。


自分の信じる正しさには理由を赦さないのに
どうして他人の信じる正しさには、理由を求めるの?