2005-11-04 ■ 詩 きみをあきらめてからと言うものの ぼくはまったく生きている気がしない きみがつけていったこの傷を見るたびに もう二度とごめんだよと泣いている 触れると 傷口はひらいてしまうし 視界に映そうとするだけで 絶望の幕が邪魔をする もう、愛し合わないよ だけどぼくのまえで幸福になるきみが きっと誰よりもゆるせないから ぼくは憎しみに生きるよりも すべてあきらめて、死んだように生きるよ ぼくのなかのきみを、ぜんぶころして。