きみをあきらめてからと言うものの
ぼくはまったく生きている気がしない


きみがつけていったこの傷を見るたびに
もう二度とごめんだよと泣いている
触れると 傷口はひらいてしまうし
視界に映そうとするだけで 絶望の幕が邪魔をする


もう、愛し合わないよ


だけどぼくのまえで幸福になるきみが
きっと誰よりもゆるせないから
ぼくは憎しみに生きるよりも
すべてあきらめて、死んだように生きるよ


ぼくのなかのきみを、ぜんぶころして。