2005-11-08 ■ 詩 あのひとの思い出す愛しさのなかに あたしの影は微塵も無いのだ。 思い知ればいいもっと。 その程度の愛情しか与えられなかった自分を 信じたかった自分の愚かさを 二度と溶けないように つめたいつめたい季節に閉じ込めて だけど 痛み続ける。 こんなに深く斬っておいて 生きろと言うのが正しさなのなら 安心など与えない。 あたしはずっと、与えられた傷と不幸を 見せ続けるよ、生きている限り。