なにもよろこべない。
なにひとつうれしくない世界。
これが、彼の居ない世界 なんだ。
こころが動いていられた頃は
苦しみもあったけれど、幸福だったんだろう
いまはもう何もないよ
唯一のひかりも、射してはすぐに翳ってしまった
此処に誰も留まらないのなら
わたしがどんなに手を延ばしても、無駄過ぎて笑う
なにを探しているのかもわからなくなりそうだよ
見つけた勘違いをあと何回繰り返したら
ほんものに出逢えるのだろうね
わたしのせかい
わたしの色
其れがいいと言って欲しがって
ねえわたしはそんなにも
多くの
無理なことを要求しているのだろうか
無理なのかな
無理なんだろうな