また、わたし


いつまで、きみを想って泣くのかな
それ程に あの頃
わたしの芯から 揺り動かされたすべて
きみが居ない と、判れた朝でも
その揺れは 
熱いままの、想いは


くれた季節は 短か過ぎて もう
遠過ぎて
真実だった、などと信じるすべは もうどこにもなくて


ただ、あの頃に関われた
きみの匂いのする音楽は
今でもこの胸を揺すり
あの幸せを呼び起こして、そして もう無いのだと
すこしのぜつぼう と かなしみを 置いてゆく



何も変われないままの、
そんなにやさしくない、新しいせかい



貴方は見ていてね
わたしがいつもこれからも、失いながら生きてゆくさまを
きっと今の大切も、いつかは失くすけれど
それでも貴方は見ていてね

手に入れないまま傍で
遠くても、心は傍で