今夜だけは居て欲しかったな


なにに怯えていたんだろう
だけどやっぱり、やっぱりだったんだ
わたしにはもう、
資格も権利も力すらも残っていなかった


直せたと思っていたんだ
壊れたところ、崩れたところ
汚れたところは汚いままだけれど



最近よく見るあの夢の理由
ずっと付き纏った悪い予感
繰り返したくないだけの意地で
それだけで現実を背負って



いつかは、どこまで這い上がれたっけか
そうしていつかは、どうやって笑っていたのか
忘れていたかった絶望が黒くしてゆく
心も未来もきみの顔も



保てなかったそれだけだよ
きみはもう居ない
わたしももう 居ない