きっとあたしはそれだけが嬉しくて
それだけで嬉しくて
狂おしく大切に、一方的にひとりで愛しつづけている。
未完成の幸せ。そしてずっと未完成のまま。
もしかしたら、そのまま永遠に。


今気付いた。
再び訪れたときから、あたしは嘘を吐くのをやめたことに。
たったひとりだけに嘘を吐かないでいたいけれども
たったひとりだけに真実を明かしてはならないのだ


閉じる前にすこし愛でているだけだよ
幕を下ろしたらさようならだよ
生きたいと思えた僅かな時間だけが今でも宝物だけど
一瞬でも 生きたいと思わせてくれたひと
生きたいと思えないあたしを 許してくれるひと
みんな大切。