2005-09-16 ■ 戯言 さようならと呟いて安心するのはあたしの悪い癖だ 結局あたしのほうが さよならよりも酷い言葉を持っている 誰かを言葉で握り潰すことなど簡単だ その必要がないからしないけれども わかりあえるとおもったのに。 交差してゆくしあわせは すれ違いざまにすこし振り返ることをゆるされるだけだった これからどこまでも遠くなっていくあのひとを ゆるす言葉も見つからないのに もう二度と 眠れない夜も 涙の理由も ちいさな出来事も この胸の内も。