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生きているかんかくを取り戻そうとした。
虫を追い払うみたいに 無造作にくびと手を振って。
ある、写真、というか動画?を見て泣きそうになった。
じわり、と目が痛くなったので慌てて閉じた。
まだ焼き付いている。なんでもない写真なのに。色が。花が。手が。
コスモスは撮るべきだったかも知れない。
まだ咲いているだろうか。
あのひとは生きているだろうか。
それはそらをあおいだ日。
それはうみを眺めた日。
食べ尽くされたのだ、と気付いて心臓が痛んだ。
その次にいけないようになっているのはわざとなの?
あるように見せかけてさわれないようにしているのは、
風、と夕陽、
ねじれたままで生きるのはとても痛くて億劫だ
すきなままで居なくなれたらいいのに
すきでいると居なくなれないから
なんとかして嫌いにならなければならない、とか、の、ねじれ。
きみに何のこたえもあげられないあたしはまっすぐじゃないから
そのまっすぐなひかりにあてられると
さみしくてかなしくてしあわせで消えそうになる。