■
気付いたあと、その一文を読んだときに、ああ、そうだよねとおもった。
もう涙は出なかった。
時間がたくさんかかってしまった。
迷惑をたくさんかけてしまった。
終わりにしないとね。
このまま探し続けても、まるで意味が無いから。
罰を受けよう。
すべてから手を離して。
守り抜くしあわせはただひとつ。
そしてきみを、最後の不幸から守りきること。
縋ろうとしていたことが間違いだった。
あたしが縋られていることなんて忘れてしまったみたいに ただ
満たされてしまったことを、すこしだけ悔やんだ。
それでも 忘れられるはず
望みもしないはずだよ
こんなにもあいしているのだから
泣かせるけれど、ゆるしてね
悲しませるけれど、ゆるしてね。
きみがそのぶん、そしてあたしのぶんまで、愛されて生きられますように。
いつもそばで、そのために生きよう。