なにも探してない、
なにもみつからない、
ここにないものに興味はない、
目にうつる素敵なものが欲しくなるけれど
そのどれひとつもこの手には入らないものだから
見なかったことにしてまた眠ろうよ
絶望の底、闇の果て、編みこんだ髪の毛の奥にまで
それはどこまでもついてくるんだ
それさえ振り切れば、もうどこにだってひとりで行けるよ


絆が欲しいなとおもった
ここから逃げられなくなる錘
だけど誰かを愛してもいいんだよ
あたしは深く沈もう、陽も当たらない深海に
醜い魚は泡にもなれずに
ひとりきりで泳ぎ続けるよ。